(このコラムは、web2.0という概念の有効性をあえて否定してみようという実験のためのコラムです。)
CGM。コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア。
「WEB2.0という裸の王様」を崇拝するひとたちがよく持ち出すのがこの用語です。
「ユーザ参加型」とか、「双方向、インタラクティブ」とか、「集合知」とか、「みんなの意見は結構正しい」とか、いろいろなキャッチフレーズで語られます。
確かに昨今、CGMと言えるような現象が盛り上がってるよう見えます。
mixi , BLOG , YouTube, Wikipedia, などなど。(他にまだありましたっけ?)
しかしですね、では聞きますが、それ以前のwebの世界ではCGMは盛んでなかったのか?
いやいやそんなことはありません。
1996年~2001年ごろに隆盛した個人ホームページだって、CGMです。
そのホームページにちょこんとくっついていたCGI掲示板もCGMです。
ジェオシティーズも、2ちゃんねるも、CGMです。
画像投稿掲示板なんてのもありました。
子供の写真や動画を自分のHPにのっけてるお父さんもいましたっけ。
そもそも黎明期のインターネットは、研究者同士の自前コンテンツのネットワークであったと聞きます。
メーリングリストもメールマガジンもCGMです。
ニューズサーバ、ニューズグループなんてのもありました。
いまお使いのInternet Explorerのメニューバーに
「ツール>メールとニュース>ニュースを読む」
という謎の機能がありますよね?これもCGMです。元祖CGMです。
というわけで結論。
インターネットはそもそもCGMである。
あるいは
CGMは、インターネットの特徴のひとつである。
やれweb2.0だCGMだと騒いでいるのを見ると、裸の王さまの話を思い出します。
CGMは、web2.0にはじまったことではないのです。いまさら騒がれるのはおかしいと思います。
カテゴリ: